歯性感染症を考える会
平成18年度 総会・講演会
平成19年2月24日
総会
抗生物質感受性ディスクにクロラムフェニコールを追加していること、
薬剤は市販の歯科用クロラムフェニコールを局所投与すること、
以上報告事項
症例検討会・講演会
1.「チェアーサアイド嫌気培養を用いたイオン導入法その後」
東京都開業 小山隆夫
長年に亘って、イオン導入法の治療効果を嫌気培養をもちいて臨床で評価、検討されてきた小山先生の発表です。
イオン導入使用薬剤の比較検討や、研究室での抗菌性の検討など突っ込んだお話を聞かせていただけました。
2.「To
Be Or Not To Be」
大阪府茨木市開業 永田篤
臨床症状のない既根充歯をどこまで信頼できるのか?
治療すべきか、しないかのクライテリアは?
治療中に痛みの続く症例での、嫌気培養検査の結果判定は?
など、実際にシステムを稼動させて治療に当たっておられる先生ならではの質問や
意見に富んだご発表でした。
3.「バイオフィルム」
大阪歯科大学細菌学講座教授 福島久典
歯周病原菌などでその病原性発現に大きなファクターとなるバイオフィルム形成能。
その遺伝子レベルでの検討評価の最新研究成果を判り易く講演していただきました。
4.「難治性症例の治療指針」
大阪歯科大学口腔治療学講座講師 吉田匡宏
チェアーサイド嫌気培養システムで治療していても、袋小路にも感じられるような難治症例に遭遇することがあります。
近畿の(関西の?全国の?)難治症例の患者さんが訪れる大阪歯科大学付属病院で診療されている吉田先生ならではの、
様々な難治症例に対するアプローチの方法を細かく症例ごとに解説、講演いただきました。
5. 「デンタルプラークに対する機能性歯科材料」
朝日大学口腔機能修復学講座教授 山本宏治
抗プラーク形成効果をもつ修復用レジン、試作インプラント、さらには根管充填用シーラーなど、先生の研究室での
研究成果を判りやすく講演いただきました。