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令和6年の総会を6月29日に開催します  

(会員ページの増田理化工業への注文用紙を新しくしました)

細菌検査表を令和版に更新しました(CP、VMも追加しました)

(その後、CPとVMの順番を入替しました)

 

歯性感染症を考える会のホームページです。再発の無い根管治療を目指す歯科医のスタディグループです。

 

ホームページ開設のご案内 


根管治療で苦労されている先生はいらっしゃいませんか。
何気なくはじめた感染根管治療にてこずっていることはないでしょうか。
補綴的理由で抜髄処置を施したにもかかわらず、数年後に根尖病巣を発見して気に病んだことはないでしょうか。また、臨床的に根管充填を決断されるときに、ここで根管充填しても良いものだろうかと、迷われたことはないでしょうか。
ルーティンな抜髄処置のうちでも、10ケースに1ケースくらいの割合で、臨床的にも予後に不安を持つことがあると言う先生もおられます。

これらはすべて、現在の歯内療法が致命的な欠陥を抱えているからです。もはや30年も前、歯内療法の専門家たちが根管充填前に細菌検査をしたほうがよいかどうかについてけんけんがくがく、延々と激論を戦わせました。この有名な論争の結論は、培養結果が(+)でも(−)でも予後成績に変わりがないということでした。 そのため、最近では根管治療で細菌培養を実施する先生はほとんどいなくなってしまいました。

今日、歯髄炎および根尖性歯周炎の主要な原因が細菌感染であることを疑う人はいません。また、その中でも嫌気性菌が大変重要な位置を占めていることは常識です。その歯髄炎および根尖性歯周炎の成り立ちと、臨床症状の関連性と、術式等の研究をふまえ、臨床に細菌培養を実施することを可能にした「チェアーサイド嫌気培養システム」を考案された福島久典先生と、抗菌剤を積極的に臨床応用され臨床経験豊富な吉田匡宏先生がたが、1994年、臨床家のための組織として「歯性感染症を考える会」を発足させてからはや、5年がたちました。

この「チェアーサイド嫌気培養システム」は、単なる無菌検査試験ではないため、さまざまな応用が可能で、術式の問題点や、新情報の交換、意見交換が必要な機会もふえてまいりました。従来の例会にくわえて、アップデイトの意見交換の場として、今回、ホームページを開設します。講習会の案内掲載や申し込み、登録にご利用可能ですし、その他簡単なご質問もお受け出来ます。御気楽にご利用ください。

 

急報

吉田匡宏先生が執筆されて、大阪府歯科医師会雑誌に掲載された「歯内治療を成功させるために」という論文を本ページにも掲載せていたきました。皆様、ぜひご覧になって、臨床の参考にしてくださいここをクリック

『チェアーサイド嫌気培養システム』のうち、無菌検査については広く門戸を開き、チェアーサイド嫌気培養器等一式を購入すれば、どなたでも始めていただけるようオープン化することにいたしました。

器材の購入方法などは、下記までお問い合わせください。

(歯科医師の方が対象です)

抗生物質局所投与法、感受性試験等については従来どおり講習会の受講をお願いしております。

 

令和6年度の活動       


令和6年度総会・症例検討会 6月29日(土)に大阪で開催します

場所 : 北京料理 隋園(大阪・四ツ橋)

時間 : 午後3時から

懇親会 午後5時頃から

ZOOMによるリモート参加も予定しています

 

会員には追って案内を差し上げます。

 

 

           

ご質問、お問い合わせならびにご意見などはメールでお送りください。

  ogawa-kan@hotmail.co.jpまで、お問い合わせください。

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「歯性感染症を考える会」関連刊行物

1. 「細菌を知る・エンドが変わる」  福島久典 編集

                               永末書店の紹介ページ

 目次
第1章 なぜエンドを変えなければいけないのか?
第2章 『チェア―サイド嫌気培養システム』とは?
第3章 根尖孔へのアクセス
第4章 『チェア―サイド嫌気培養システム』における抗菌剤の局所投与
第5章 抜髄根管・感染根管への応用
第6章 難治症例への試み
第7章 効率よく根尖を無菌にするために[1]
     3 Mix、水酸化カルシウム、スメアー層の除去
第8章 効率よく根尖を無菌にするために[2]
     イオン導入法を用いて
第9章 効率よく根尖を無菌にするために[3]
     高周波を用いたエンド
第10章 耐性菌について
第11章 『チェア―サイド嫌気培養システムでの失敗例
第12章 『チェア―サイド嫌気培養システム』の顎・口腔外科領域感染症への応用
第13章 院内感染を防ぐために
第14章 エンドの歴史の謎

 

 

2.「こうして無菌の根管をつくった」   福島 久典 編集

                                               永末書店の紹介ページ

目次
Section 1 −<根尖治療>− 根尖から効率的に細菌を除去するために
      1.<根尖治療>の基本的な考え方/2.予知性の高いエンドのための考え方/3.如何に早く根尖の
      無菌化を達成できるか/4.再治療の現場から根尖治療を再考する/5.感染根管治療で「チェアー
      サイド嫌気培養システム」を生かすコツ/6.<根尖治療>の有用性/7.根管治療におけるCO2レー
      ザーの臨床応用−CO2レーザーの効果を「チェアーサイド嫌気培養システム」を用いて検証する−
      /8.感染根管治療における効率的な無菌化のために−再治療の感染根管治療歯を如何に効率
      的に良好な結果に繋げるか−/9.<根尖治療>に際して遭遇する問題点

Section 2 <根尖治療>をしないとどうなる?(患者さんに説明するために)
      1.細菌塊とバイオフィルム形成菌/2.根管内におけるバイオフィルムの実体 
      −そしてあのenterococciは今−/3.宿主応答で起こる組織破壊/4.う蝕から口腔外科領域の感染
      症にまで広がる

Section 3 <根尖治療の実際>
      1.陥りやすい問題と解決への勘所/2.永続性のある治療を目指して/3.患者とのコミュニケーション
      ツールとして「チェアーサイド嫌気培養システム」を評価する/4.<根尖治療>を始めて−その後−/
      5.「チェアーサイド嫌気培養システム」を導入して/6.当院における「チェアーサイド嫌気培養システ
      ム」/7.歯内療法を成功させるために−エンド難症例への「チェアーサイド嫌気培養システム」と3
      Mix-MP法の応用−/8.私のエンド/9.こんなことで困っている/10.いわゆる難治症例を治療する
      /11.「チェアーサイド嫌気培養システム」を歯周治療に取り入れて

Section 4 外科的処置を余儀無くされた症例
      1.再生療法を用いた外科的アプローチ/2.難治症例への対応−外科的歯内療法−/3.戦略的な
      外科的歯内療法/4.無菌化が困難で外科療法を併用した症例

Section 5 知っていると得をする
      1.耐性菌と院内感染/2.バイオフィルムと細胞間コミュニケーション(Quorum-sensing system)−
      緑膿菌で考える−/3.重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome, SARS)に
      ついて/4.エンドの歴史の謎パートU

 

 

3. 参考図書 

 闘う細菌 
常在菌豹変のメカニズム    福島久典著

 

                       永末書店の紹介ページ

 

目次
Chapter 1 ヒトは微生物からどのように身を守るのか?
Chapter 2 細菌の病原性とは?
Chapter 3 細菌の分類学的な位置付けと疾患
Chapter 4 う蝕
Chapter 5 う蝕に続発する疾患
Chapter 6 歯周疾患
Chapter 7 化膿球菌と腸管出血性大腸菌の病原性と疾患
Chapter 8 歯周病原細菌と病原性
Chapter 9 口腔常在菌叢と細菌の観察方法
Chapter 10 口腔細菌の分離・同定
Chapter 11 院内感染について
Chapter 12 獲得免疫系について

 

 

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